2005年10月01日

1日は映画の日・・・「クレールの刺繍」を観た

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アコーディオンレッスンの帰り、なんとなく、このまま家に帰るのがもったいないような気がした。現在、特に観たい映画はなかったのだが、10月1日は映画の日で1000円なのだ。そのことに気づいて、これは絶対に観て帰るべきだと、重いアコーディオンを渋谷駅のコインロッカーに預け、コンビニで情報誌を立ち読みし映画の情報を探す。

特に観たい映画がないとはいえ、ハリウッドものやアクションものや日本人アイドルが出ているような作品は好きではないので、対象外。すると、選択肢は自動的に単館ロードショウ系になる。
そもそも渋谷だと、好みのものがかかっているのはユーロスペース、シネマライズ、Bunkamuraルシネマがほとんど。
時間がちょうどよかったので、Bunkamuraルシネマで「クレールの刺繍」を観る事に。

消去式で決めたので、何の前知識もなしに観たのだが、我ながらなかなか良いチョイスだったと思う。カンヌの国際批評家週間グランプリの作品らしい。映像が非常に美しい。

17歳の刺繍好きな女の子クレール。彼女は妊娠5ヶ月だがそのことを一人の親友だけにしか言えず、家族や同僚に隠しながら、葛藤の日々を送っている。やがて、寡黙な刺繍職人のもとで働くことが決まる。日々刺繍を共同で製作していく中で刺繍職人との交流も深まり、クレールも成長していく・・・。
ストーリとしては少女の成長譚だ。

クレールをはじめとして登場人物は「説明的」なせりふを一切しゃべらないし、もちろんナレーションなども一切ない。ドラマチックな展開や感情のもりあがりもなく淡々としている。しかし、そのぶん観る側は「空気」や「色」を読み、そこから理解することになる。いかにもフランス映画といった感じ。

実は、私は、フランス映画の良さがあまりわかっていなかった。起承転結のはっきりしているものが好きだった。しかし、最近になって、感覚的にみることのできるフランス映画の手法が好きになってきた。


「刺繍」といっても、いわゆる白地に花といったような家庭的なものではなく、ステージ衣装やドレスなどに使われるようなキラキラのスパンコールの洪水のような刺繍。クローズアップされる刺繍作品はきらびやかで宝石のよう。

それ以外のシーンの映像の色使いも趣があり繊細で美しい。
クレールの赤毛を引き立たせるためか、全体の彼女の服装や部屋の色は青緑のトーンのものが多い。途中で青いターバンを巻いた姿は、フェルメーヌの「真珠の首飾りの少女」を彷彿とさせる。

「右脳」の感覚を刺激する映画。
自分も何か作品をつくりたくなった。

クレールの刺繍
http://www.cqn.co.jp/claire/


posted by marie at 23:55 | TrackBack(0) | その他 | 更新情報をチェックする

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